at Atelier

リングのサイズ直し

作品展の時もそうなのですが、
リングをお買い上げいただいたときの
サイズ直しは、無料でお直ししています。

作るときに#14サイズ前後で作ることが多いです。

サイズを小さくするときは、余分な分を切って
ロウ付けという作業をします。
火をかけて、本体よりも融点の低い銀ロウを
溶かしてくっつけるわけです。

シルバーは、熱伝導がいいので、
火をかけることにより、
折角ちゃんとついている他の細工も
熱が伝わり、そのパーツを付けている
銀ロウが溶け、取れてしまうことがあり、
他の業者が作ったものを直すことは、
責任が持てないので、嫌がられ、
やりたがりません。

どこかで買ったシルバーのアクセサリーを
お店に持って行って断られた経験が
ある方もいるのでは・・?
私も、他の人のものは、やりたくないですもの(笑)

リングの幅や地金の厚みにもよりますが、
ざっくりと大体1サイズ1㎜ぐらい違ってきます。

サイズを大きくする場合は、2サイズぐらいなら、
地金の展延性により叩いて大きくすることが
できたりします。

これは、デザインにもよるので、すべてのものができるわけではないです。



さて、写真のリングは、どちらでしょうか?
よく見ていただくとわかるのですが、
サイズを大きくしたものです。

2サイズ以上大きくしました。
小さく地金を足す場合もあるのですが、
今回は、下の腕と呼ばれる部分を
全部変えました。

専門的なことになりますが、
これは鋳造で作ったもので、
腕の部分に「す」が入っていたためです。

「す」とは、茶わん蒸しなど料理の時に
使う「す」が入ると同じ意味合いです。

鋳造した時に、金属が冷えて固まるとき
空気が閉じ込められたまま固まった
もので、小さな空間ではありますが、
強度的に弱くなりがちです。

今回の場合、普通に使っていただくのに
問題はないのですが、
どうせ直すなら、丈夫な方がよいだろうと
全部変えることにしました。


足す地金(銀)の裏側にsilverの刻印。
指輪のカーブに合わせて・・
合わせる端をきれいにやすって整え、
ロウ付け。
付いたら、酸に入れてきれいにして
磨いて出来上がりです。

写真は、酸に入れる前のものです。

こんな風にしてサイズ直しをします。
今回は、ちょっと大掛かりでした。

2017-05-15 | Posted in at AtelierNo Comments » 
Comment





Comment



CAPTCHA