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蜜蝋のアクセサリーの魅力

蜜蝋のアクセサリーと聞いて、すぐに
何と思い浮かべられるものがある方は、
かなり手作りのアクセサリーに詳しい
方だと思います。

ギャラリーで作家の作品展を見る
ということがお好きな方でしょう。

蜜蝋のアクセサリーは、
蜜蝋そのものではありません。

蝋型鋳造(ろうがたちゅうぞう)と言って、
ロウで形を作り、それを金属にする、
つまり、鋳造するのですが、
その元型を作るロウの中に蜜蝋が入って
いるのです。

実際には、松脂(まつやに)と蜜蝋と他のロウも
混ぜて作るのですが、その中に入っている
蜜蝋が重要な役割をしていて、
蜜蝋の量で、ロウの性質が変わってくるのです。

ジュエリー制作でいう蜜蝋というと
この松脂と蜜蝋と他のロウを
混ぜたものを指して、「蜜蝋」という
呼び方をします。

以下、「蜜蝋」は、松脂などを含んだものと
して、お話させていただきます。

この蜜蝋、引き目模様がとても美しい物なのです。

制作 森千明

そして、この技法は、日本の伝統技法でもあります。
そのことは、それほど知られていないのも事実です。

蜜蝋のアクセサリーと言えば、宮田宏平さんで、
この方が、蜜蝋のアクセサリーの第一人者で、
残念ながら、亡くなられていますが、
NHKの工房探訪の本やなどで、紹介されています。

宮田さんの作品は、、蜜蝋のことを
知り尽くした方らしく、とても優雅で芸術的です。

その芸術的な作品を支えている魅力の一つが
引き目模様だと思います。

きれいで長く蜜蝋を引くこと。

これができないと、美しい作品は作れません。
蜜蝋の作品は、美しいラインと空間だと思います。

蜜蝋を薄く長くきれいな引き目を作ることが、
なかなかできる人が少なく、
蜜蝋でアクセサリーを作る人が少ない理由の
ひとつです。

そして、引けても厚くなってしまい、
アクセサリーとしては、重すぎて使えないものに
なったりするので、手掛ける人がいないと
いうことも言えます。

制作 森千明

ぜひ、この美しい蜜蝋の作品を見ていただき
その魅力を感じていただきたいものです。

制作 森千明

2017-04-30 | Posted in at AtelierNo Comments » 
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