at Atelier
クリスマスローズを買ったら、ジュエリーデザインまで広がった話
近所にあるスーパーでは、花の苗を売っています。
毎日行くわけではないのですが、ときどき行く買い物の時に、苗を見ていたら、クリスマスローズの苗を見つけました。
たいした苗は置いていないのですが、クリスマスローズの苗は、スーパーだと扱っているのが珍しいかなと思いました。
たまたま他で見て、今まで育てたことがないので、買ってみることにしました。
それが2週間ほど前でしょうか。
それから、運動のための散歩のときに、ときどきスーパーの前を通るとちょっと気になってみていました。
置かれていた棚が、新しく来た苗にとってかわり、後ろの棚に追いやられても、売れる様子もなく変動がないようでした。
そうなると、だんだんペットショップで売れ残っている子犬や子猫のように、何だかちょっと悲しげに思えてくるから不思議です。
このままだとひょろりと大きくなって、ダメになってしまうかなと思い始めるんです。
植物にも情がわいてくるんですね。
まだ元気なうちに、一つだけですが、連れて帰って来ることにしました。
やっぱり、です。
これもまた、親密性の効果なんでしょうか。
こんな風に何回も見ていた花の苗に、引き寄せられて、かわいそうと思うような気持になるように、最初は気が乗らない習慣にしたいことも続けていれば、好きなことになっていくかもと思えてきます。
最初は大変でも続けているうちに当たり前になっていくというのは、最近は脳科学で証明されているようですし。
こんなことを考えていたら、現状を変えたいと思っているときに、昔からやっていることを思い出しました。
とにかく一歩踏み出すこと。
今より一歩前に踏み出したら、今までと違うものが見えてくるはず。
動いていることで、新しい空気に触れ、気持ちが変わり、その効果で周りが動き出す。
動くと何かを連れてくる。
新しいことに出会うのは、どきどきもあって、楽しいですよね。
意識が変わると見方が変わる。
見方が変わると同じものでも発見がある。
これは彫金教室の生徒さんでも同じことが言えます。
最初は、リングのデザインを自分でする。
となるとすごくハードルが高く感じてしまうんです。
「何もないところから、作りださなくちゃ。大変だ、絵心ないし、わからない。」
となってしまう方が多いです。
でも、リングのデザインって、大きさはたかが知れています。
大きくても40㎜×30㎜の中の話です。
自分は、丸い形がいい。四角い方がいい。
など、最初に設定があれば、ほら、考えやすくなりましたよね。
丸、四角、三角。
その変形しかないですよね。
そこにさらに、柔らかい感じが好き。カチッとしたデザインがいい、などと条件を挙げていけば、どんどん形が見えてきます。
そして、何気なく見ていたけど、整然と並んでいた石段がきれいだと思ったとか、銀杏の葉っぱがきれいだったとか、周りのものでいいと思ったものを思い出してみてください。
それをリングにしたらどうだろう?
それを見て、どこがいいと思ったか、思ったところを考えてみてください。
それをリングに取り入れてくと、考えるとどんどんアイディア出てきます。
それを簡単でいいので、絵にしてみます。
絵にしたら、自分で考えが認識できて、まとまってきます。
着け心地などから、制約もあるので、そういうものを考えながらまとめれば、もうデザインできますよね。
とデザインの話まで広がってしまいましたが、苦手と思っている事でも、意識が変わって、もう何を見るにもデザインに取り入れないかと考えだすようになります。
クリスマスローズも苗が伸びる様子から、花が咲くまで、毎日観察して、デザインに生かそうと思います。
そんな風にしてデザインし、制作したジュエリーは、量産品と違いひとつひとつデザインが違います。
ショップサイトでは題名まで書きませんが、特に大作のものには、題名が付いています。
題名まであるジュエリー見てみたくないですか?
作品展では、見られます。
サイトトップに予定を乗せていますので、お近くの会場の時は、ぜひ一度お越しくださいね。
ショップサイトは、こちらからどうぞ