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鋳造について

鋳造について、ちょっとお話します。

記事の中で 鋳造(ちゅうぞう)
または、ロストワックスという言葉が出てくることがあるかと思いますが、
言葉だけではなかなか分かりにくいと思います。

実は、鋳造と言う技術、ほとんどの作品で使っています。

では、ちょっとご説明します。

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これは、wax(ワックス)という(ろう)です。
いわゆるワックス原型というものです。

ワックスは、シート状のものだったり、線状のものやブロックになっているものもあります。
この場合、ピンク色のものがシート状で、切ったり曲げたりして、パーツを作っています。
青い色のものは、線状のものです。どちらも融点が65度ぐらいの低いものです。

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黒い部分は、ゴム円錐台というもので、ここに作った物をセッティングします。
この写真の茶色の部分は、蜜蝋です。
森の作品の柔らかでゆったりとした線は、これで作られたものも多いです。
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ゴム台に立てたワックス原型を石膏に埋没するために、鋳造リングというパイプ状のリングをかぶせます。
そして、水で溶いた石膏をリングいっぱいまで入れ、原型埋没させます。
手早く作業をしないと石膏が固まりだしてしまいます。

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石膏が固まったら電気釜に入れ、焼却します。
ワックスは溶けて流れ、最初に作った原型どおりの空間ができます。
低温から徐々に温度を上げ、3時間ほど焼却します。

写真では、釜の中が白く写っていますが、ピークのときの約800度のときはオレンジ色になっています。

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これは、遠心鋳造機です。
奥の黒いものが焼却した鋳造リングです。

手前のるつぼで銀の地金を溶かしています。

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地金が溶けたら、鋳造機のストッパーをはずします。
すると、回りだしその遠心力で地金が型の中に入ります。
地金とは、鋳造する金属、ここではのことです。
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鋳造し終わったら、水の中に入れます。
石膏は壊れて、中から地金に変わった作品が出てきます。
ただし、失敗すると形になっていないときもあります。
ドキドキする瞬間です。

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吹き上がったものです。
鋳造して、地金にしたことを「吹き上がる」といいます。
石膏は、きれいに落とします。

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酸化膜ができているので、黒い状態です。
ここから、加工し磨くときれいな地金の色が出てきます。

簡単な形ものは、少し加工し磨いて出来上がりですが、たいていのものは、ここからまだまだ手間隙かけて仕上げます。

2010-02-11 | Posted in at AtelierNo Comments » 
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